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  • 経済講演会「強靭な地域経済を目指して~北陸新幹線開業を見据えて~」開催しました。

    経済講演会「強靭な地域経済を目指して~北陸新幹線開業を見据えて~」開催しました。

     3月6日(金)金沢商工会議所会館ホールにて、京都大学大学院工学研究科教授、内閣官房参与の藤井聡氏を講師に迎え、経済講演会を行いました。新幹線が通ることにより地元が目指すべき姿勢と取組みについて等、貴重なお話を伺うことができました。
    以下講演会の骨子です。

     新幹線開業メリットを「東京に用のある人間にしかメリットはない」と口火をきり、観光客は確かにくるけれども、本当の意味での地方の活性化にはつながらないと指摘されました。

     明治初期、金沢は東京、大阪、京都に次ぎ、日本の5大都市の一つであったが、今は人口50万にも満たない地方都市でしかない。ところが現在、5大都市の中にも入っていなかった浜松、岡山などが政令指定都市となって繁栄している。そのいずれもが新幹線沿線であり、新幹線は経済発展という豊かさをもたらし、新幹線は大都市となるべく条件である。新幹線開業という大魚、好機を逃してはいけない。

     金沢が大都市として発展するためには、まずはオフィスの増加。上京しなくても地域に根を張って働らくことができる場を作ることが重要である。特に金沢は石川県の中心として、能登を含めた若者の人口流出を食い止める役割があると強調される。

     また市内の交通インフラ整備も重要。LTR(ライトレールトランジット)都市内軌道を敷くことを掲げ、それにより正確な時刻での大量輸送ができ、市内の自動車交通が円滑になり道路の混雑が抑えられる。現状バス輸送に頼っている金沢は都市として今以上の人口増加や発展は難しく、次のレベルに行けないだろう。

    経済講演会「強靭な地域経済を目指して~北陸新幹線開業を見据えて~」開催しました。 また、新幹線の通り方というものがあって敦賀で止めてしまったら金沢は大損をしてしまう。大阪まで新幹線を延ばし、東京方面、大阪方面の両方へ行けるようになることが肝要である。そのためには関西の経済界とも太いパイプを結び、大阪の人々からも新幹線を北陸に繋げようという声を上げさせることだ。

     もっと言うなら四国まで新幹線を。これこそ、本当の夢の超特急新幹線。
    各地がつながり多岐にわたって交流を生むであろう。

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  • 経済講演会 「生き残る中小企業の条件」中村智彦氏

    経済講演会 「生き残る中小企業の条件」中村智彦氏 

     7月9日(火)、石川支部理事会のあと金沢ニューグランドホテル金扇の間にて、経済講演会を開催しました。講師には世界一受けたい授業」の工場見学でおなじみ、神戸国際大学経済学部教授の中村智彦氏をお迎えし、「生き残る中小企業の条件」と題してお話しいただきました。

     新幹線が金沢にやってくることは「好機」であるとまず話され、自ら首都圏へ出向いてマーケティング調査を行い、情報発信を行うことの大切さを説き、何をいまさらと思う、その思い込みも払拭した方がよいでしょうと。

     総務省の統計によるインターネット普及率は、65~69歳で60%にも及び、70~79歳でも40%も普及している。ネットの便利さは一度利用すると手放せないことから、『ネットを駆使する高齢者が増える=若者と選択眼が近似していく』ことを踏まえての企業行動も考え、高齢者マーケットにも注目されていました。

     中小企業は自分から積極的にインターネットに情報発信しないと、世代を問わず利用者に存在自体が自覚してもらえない、この流れが巻き戻ることはないと断言。

     また北陸新幹線開業により首都圏からお金持ちのリピーターを定着させること。そのためにはハード・ソフトの技術力を高め、『よい物を安く売ることからの脱却』、これもこれからの中小企業の生き残る道の一つです、と締めくくられました。経済講演会 「生き残る中小企業の条件」中村智彦氏 

     

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  • 経済講演会 「中国の政治経済と今後の行方」を開催しました

    経済講演会 「中国の政治経済と今後の行方」を開催しました

     7月9日(火)ニューグランドホテルにて、中国問題評論家の石 平氏をお招きし「中国の政治経済と今後の行方」をテーマに、中国の現状を分かりやすくお話いただきました。

     石氏は中国を成長させた輸出と投資を二つ馬車に見立て、対外輸出が大幅に減少し経済成長率も下がっている点、さらに投資ではインフレが始まり、人件費も上がって安くものが作れなくなり、売れなくなっている。総じて中国の高度成長は終わり、衰退と混乱の時代が来るなど解説されました。会場では熱心にメモを執る方の姿も多く見受けられました。

     最後「中国とつきあうには、まあ、ほどほどに」と会場の笑いを誘い、講演会は和やかなうちに終了しました。

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